アトピー完治への道 | はじめに

3. 連戦連敗の理由

物事には原理原則があるように、アトピーを治すにも鉄則がある。
私がアトピーに連戦連敗した理由は、この鉄則を知らなかったからだろう。

■アトピーを治すのは誰?

「医者は病気を治すプロだから、言うことを聞いていればそのうち治るだろう・・・」
長い間、私は何の疑いもなく、そんな風に信じ込んでいました。
早い話、「家を建てるのは大工の仕事、病気を治すのは医者の仕事」と言う論法です。
正直、自分が積極的に治療に関与するというスタンスでは無かったのです。

ところが軽度の場合ならともかく、重症化した成人型のアトピーにはこれが通用しない。
何故なら、アトピーは「自分で治す」病気だからです。

但し、誤解の無いように。
「自分で治す」と言うのは、医療機関を否定した表現ではありませんから。

例えば、事故に遭ったとします。

交通事故のように一刻を争う状況では、患者が自らできることなんて皆無ですよね。
従って、治療はすべて医師や病院のスタッフに委ねることになります。
到底、「自分で治す」なんてできない。
しかもこのような状況では、医師の力量や医療設備の有無が患者を救うための大きな ウエイトを占める筈です。野戦病棟では救える命も救えないでしょうから。

でも、私が指摘している「自分で治す」と言う意味はこれとは違います。
つまりアトピーを治すには「医師の力量や医療設備の優劣より、患者自身が行う地道な 努力の方がはるかにウエイトが大きい」って話です。

はっきり言って、アトピーを治すのに最先端の治療や医療設備は関係ないです。
それより一見地味でも、手間隙を惜しまず患者に地道な生活指導を行っている医療機関の 治癒率が高い点に注目した方が良い気がします。

■アトピーを治すのはクスリ?

またアトピーはクスリで治すような病気でもありません。
この事実を裏付ける話をしましょう。

ご存知のプロトピック軟膏。
これはもともと臓器移植の際に患者が服用していた「タクロリムス」と言う免疫抑制剤を 0.1%に薄めて外用薬にしたものですが、1993年から症例を積み重ねて1999年に 厚生労働省の認可を得て販売に至っています。

このプロトピック軟膏。
実は、臨床現場やアトピー患者にはあまり評判が良くありません。
理由はいろいろあると思います。

でも、私自身はそれなりに評価しています。
だって「皮膚萎縮」や「赤ら顔」と呼ばれるステロイド特有の副作用は無いですから。
それに長期投与に伴う副作用も、今のところ報告されていない。
なので「アトピー治療に画期的な塗り薬」と言う評判もまんざらウソではなかった。

でも・・・
プロトピックの発売以来、アトピー患者の数って激減したのでしょうか?

そんなことないですよね。
確かに、治療の選択肢は増えた。 でも、それだけ。
つまりアトピーに画期的な新薬が開発されても、それだけでは根本的な解決策にはならない。

アレルギー疾患は患者数も多く利益が見込めることから、多くの企業や研究者がクスリの開発に取り組んでいます。そしてこのこと自体はアトピー患者にとっても有難い話です。
だって、治療の選択肢が広がるわけですから。

でも結局、アトピーを直接治せるクスリは開発できない。

これって、風邪薬と同じですよね。
そもそも風邪を直接治せるクスリの開発はできませんから。

なので結論から言うと、アトピーを本気で治したいなら薬に頼ってもダメなんですね。
薬がダメなのではなく、薬に依存する姿勢がダメと言う意味ですよ。(念のため)

私の場合?
はい。お察しの通り全然ダメでした。
いつもいつも「治して欲しい!」って思ってましたから・・・ 依存ばかり。
残念ながら、私がアトピーに連戦連敗した理由もここにありました。

やはり本気でアトピーを治そうと思えば、自らアトピーと正面から向き合わなくては治らない。 振り返ってみれば、結局アトピーとの戦いは自分自身との戦いだったのです。

くどいようですが、アトピーはとことん自分で治す病気です。
そういう意味では、事前に「己を知る」ことも大切でしょう。

そこで「己を知る」と言う意味で、私なりに目安を作ってみました。 参考にしてみて下さい。

< 2.はじめに  4.アトピーのランク >

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